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毎月新たなダンサーの公演が観られる! ダンスのレギュラー公演プロジェクト“踊場cue”
- 2023年1月、大阪住之江のGRAFFY HALL(株式会社Next Estate)にて、ダンスのレギュラー公演プロジェクト“踊場cue”がスタートします。
初年度は各ダンスシーンで注目を集めるダンサーたちが公演を決定。
ダンサーへの報酬を劇場が確約する報酬型公演システムを導入することで、ダンサーの負担を減らしダンスの“舞台公演文化の創出”を目指します。 -
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“踊場cue”の特徴
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1. 同一会場で、年間を通じたダンスのレギュラー公演を楽しめる。
- これまで多くのダンス公演は“ダンサーがダンサーを”観に行く場所でした。
本プロジェクトでは、大阪市住之江区にあるGRAFFY HALLにて毎月2回公演を開催することにより、誰もが気軽にダンス公演を観に行ける場所を目指します。映画館に映画を、ライブハウスに音楽を楽しみに行くように、ダンスをする人もしない人も、ダンスを観に行く文化を創り出すことが目標です。 -
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2. 報酬型公演システムで、ダンサーの公演費用負担を軽減。
- ダンサーが自主公演をするときの大きな課題は「収支」です。
自主公演を行なっても収支が大きく黒字化せず、メンバー全体での継続的な活動が困難な現状を耳にしてきました。本プロジェクトでは、踊場cueがダンサーの報酬を確約する「報酬型公演システム」を導入。更に、観客動員数が目標より多ければ報酬が上乗せされます。まずは金銭的な心配ごとを減らすことで、公演制作に集中してもらう環境を作ります。 -
3. 踊場cue独自の制作プロジェクトチームを結成。ダンサーを各部門で全サポート。
- 報酬型公演システムを導入するにあたり、欠かせない存在が舞台制作プロジェクトチームの存在です。同一会場かつ定期的に実施することを条件に、舞台監督・照明・音響・デザイン・動画制作・プロモーションを費用を抑えて特別パッケージ化。パッケージ内であれば、ダンサーからの費用の支払いはありません。
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何故このプロジェクトを企画したのか?
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初めまして。発起人の野村昇平(PUNCHしょーへー)です!
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- 今回のプロジェクトは発起人である、私、野村昇平(※1,PUNCHしょーへー)がストリートダンサーとしてチームを組み、仲間と「ダンサーがダンスを魅せることで、食べていけるといいよね」と夢を語りあったことから始まります。
ダンスとの出会いは、地元名古屋にて、中学2年生の頃テレビで見たブレイクダンスに衝撃を受け、独学でストリートダンスを初めました。
そこからダンスの沼にハマり、高校ではダンス同好会を作り、
(今はその高校ではダンス部となり、全国大会に出場するまでになってます!)
もっと本格的なダンスを求め、進学はダンスがしたい!という思いだけで関西の大学を志望しました。
大学時代ではより拍車がかかり、1日中ダンスばかりの生活。
大学のダンスサークルの部長なんかもしながら、全国の様々なダンスの大会やイベントに参加。本当に充実した毎日でした。
※1 PUNCHはパンチと読みます。ダンサーネームです。
昔よくイベントで「誰かに似てるよね?」と言われ、「パンチ佐藤です」というくだりを続けており、ダンサーとして認知も高めるために自分で勝手に名乗り始めました。 -
ダンサーになるか。社会人になるか。
- そして無事に大学は1年留年、楽しかった大学生活も終わりを迎えるタイミング、就職活動のタイミングで、初めて色々と感じ、考えました。
「このままダンサーで、"ダンス"で食べていけるのか?」
その当時、本気でダンサーになるか、社会人として働くかを考えました。
が、その答えは”NO”でした。
ダンスの影響は右肩上がりで影響を増していました。
SNSやYoutubeの認知拡大。K-POPの子ども達への影響等。
全国で大きな大会もどんどん増え、海外との交流なども盛んにおこなわれるようになっていました。
但し、一方でストリートダンサーの中で「レジェンド・大御所」「プロ」と呼ばれるような、本当に世界中からも注目され、日本の宝であるダンサーの方々であっても、ダンスのみで生活する事は生半可なものではなく、その当時から今に至るまで「ダンサー」という職業は「ダンスインストラクター」と同義、という側面が強かったのです。
そんな状況を踏まえ、僕はダンサーではなく、社会人となる、という選択をしました。 -
社会人しながらダンサー時代。充実するも…
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- そこから私は某地方銀行に就職しました。
ダンスの方は頻度はかなり落ちましたが、そのまま続けておりました。
社会人が慣れてきた3年目くらいの頃、同世代のメンバーとチームを組み
日本最高峰のストリートダンスコンテスト”JAPAN DANCE DELGHT”に挑戦を始めました。
この時は充実もしていたと同時に、とても疲弊をしていました。
私だけが社会人という事もあり、練習は夜中。
ピークの時は毎週平日2回は夜中にスタジオを借りて練習をしていました。
会社終わる⇒仮眠⇒12時から練習⇒仮眠⇒出社
ただ、その成果も結果としては返ってきまして、様々な大会で結果を残す事となります。
ただ、その結果を元にダンサーとしてダンスだけで食べれるだけの土壌や環境が広がったか?
といえば、これも難しい環境でした。
勿論、努力不足やもっとやり方取組方は僕ら自身が変えなければならなかったと思うのですが、
それでも本当に昔自分が就活の頃思っていた時の状況と変わらず、”難しい環境”だったのです。
僕自身は社会人ではあったので、お金や将来の心配は正直なかったです。
が、逆に言えば傍で一緒にやっているメンバーや仲間、先輩や後輩を間近で見ているととても何とも言えないもやもやは広がっていきました。
このままでいいのか。 -
将来の夢を語る、そして
- 丁度年齢は28歳頃。この辺りから将来の事を考えるようになりました。
このまま銀行員×ダンサーとして悠々自適に過ごすか。
色々と自問自答して考えた結果、
やはり将来どこかで"ダンサー"達に携わっていく仕事がしていきたいという思いが強くなっていきました。自分自身がダンサーとしてのキャリアを進むというよりも、この環境に何か一石投じたい、という思いが強くなりました。
そんな思いを持っている際、ひょんな出会いから今回の会場がある商業施設”※2.オスカードリーム”という場所を所有している会社さまとご縁を頂き、そこのホールを使ってダンスの事をやってみたらどうだ?というお声を頂きました。
色々と悩みはしましたが、
「こんなチャンスは人生2度は無い!」「ホールを持っているダンサーなんて日本にはいない!(多分)」という事で、転職を決め、
30代にして「ダンサーの、ダンサーによる、ダンサーの為のホール運営」がスタートしました。
※2. オスカードリームとは大阪二重行政による負の遺産と呼ばれる所謂「箱物行政」象徴の一つ。現在は民間会社に運営が変わる。過去のイメージ払しょく、寂れた施設をダンスで活性化、というストーリー踏まえて、オスカードリーム自体も盛り上げていきたい。 -
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今回のチャレンジ
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ダンサー、じゃない人にダンスの舞台を見てもらいたい!
- 今回チャレンジの最大のテーマは
・ダンサーじゃない人にダンスを見てもらう。
という部分です。
今までもダンスの舞台公演は各団体が少しづつ行っていましたが、お客さん=ダンサーという構図が基本であり、団体の収益化、継続化が難しいのが現状です。
これはダンスだけでなく、アートや劇、音楽等含めた共通の課題であり、最大の課題だと思っています。
一方で、ダンスは義務教育課程に取入れがされており、SNSやKPOPのダンスも非常に人気です。またパリオリンピック2024ではブレイキン(ブレイクダンス)が正式種目化されたりと、公私含めブームとなりつつあります。
また、私を含めた30代が父親母親世代となり、子どもの習い事や自分自身も昔はダンスをやっていた等、ダンスのイメージも昔の不良のやるものというイメージと比べて圧倒的に良いイメージに代わってきております。
そんなタイミングだからこそ、日本で新たに「ダンスを観る、ダンスを魅せる」という文化にこのプロジェクトで新たにチャレンジしたいと思っています。
このチャレンジはオールイン型です。
目標に達しなくてもプロジェクトは実施を致します。
クラウドファンディングという手段を選んだ理由は、是非不特定多数の”ダンサーではない方々”にこのプロジェクトの存在を知って頂き、興味をもって頂きたかったからです。
お客さんの大半はやはりダンサーのファンや生徒さんになると思います。
そうでなければプロジェクトは簡単には成り立ちません。
ただ、是非このクラウドファンディングで興味をもって頂き、1人でもダンスを知らない人が現場に来てくださることができれば、私はこのチャレンジは成功だと思っています。
よければ多種多様なダンスの世界があなたを待っています。
一度現場で生のダンスをご堪能してみてください!! -