-
-
2025年大阪・関西万博のスタッフ用ユニフォームを滋賀県高島市のヨシ刈りからつくる
- 近年、よしずやかやぶき屋根などの需要が減少したことで放置される淀川水系・琵琶湖のヨシ。放置されてしまったヨシ群落は多くあり、水質・景観の悪化・生物多様性への問題につながってしまいます。地域の保全活動の担い手も高齢化等の問題により不足し、企業等の新たな担い手が必要とされています。
-
-
- そこで”たまゆら”では廃棄されるヨシを減らし、ヨシ繊維を原材料とした生地を新たなアパレル製品へ転用する「ヨシプロジェクト」を立ち上げました。
刈り取ったヨシを活用し、新たなアパレル製品に転用する「ヨシプロジェクト」の取組みは、SDGsに掲げる持続可能な事業として淀川水系や琵琶湖のヨシ原を守る仕組みづくりにつなげることができるものだと考えております。 -
地元関西のヨシが2025年大阪・関西万博の一部のユニフォームの生地に採用!
- そしてこのプロジェクトでは、“滋賀県高島市のヨシ生地”を活用した取組みが2025年大阪・関西万博の一部のユニフォームに採用されることとなりました!
-
-
※2023年9月8日に行われたメディア向けリリースの様子 左から
びわこ高島のヨシを守る会 会長 中村 正博/同会 運営局 井上 哲夫/滋賀県 琵琶湖環境部 部長 森本 哲司/高島市 環境部 次長 前川 一善/株式会社関西みらい銀行 代表取締役社長 西山 和宏/同銀行 取締役会長 菅 哲哉/公益社団法人2025年日本国際博覧会協会 会場運営局 来場者サービス部長 安藤 雅己/株式会社シゲマツ 代表取締役社長 重松 良克/株式会社たまゆら 代表取締役 岡本 哲 - 2025年大阪・関⻄万博のユニフォームとして使用されるヨシ生地は、滋賀県高島市で収穫されたヨシの繊維を取り出し、撚糸し生地に織り込んだものとなります。高島市で刈りとられたヨシは同市で織り込まれ地域産業を生かしたサステナブルな生地となります。
- ヨシ刈りで収穫したヨシを使ったエコロジカルな生地を用いたユニフォームを2025年大阪・関西万博に協賛し製作していくと同時に、滋賀県の地域活動に貢献して参ります。
-
高島市で刈り取り、高島市でつくる
- 滋賀県では冬の伝統行事として毎年ヨシの刈取りが行われます。
高島市では12月に刈り取った後「葦簀(よしず)」「 ヨシ屋根」「夏障子」「堆肥」のほかに生地として活用されています。 -
- 高島市で刈り取ったヨシを生地の産地である高島市で生地となり皆様のお手元に届きます。
-
-
-
-
CO₂の固定と生物多様化への貢献
- びわこ高島のヨシを守る会と連携しヨシ刈りを行っています。
-
- ヨシは育成過程でCO₂を閉じ込める性質をヨシがもっています。収穫し活用することによりCO₂の固定化に貢献することができます。
2023年開催にされたヨシ刈りでは、固定化したCO2は3.27(ton-CO₂)となり、これは普通自動車の東京~大阪15往復分に相当します。 - 葦(ヨシ)とは?
川辺、湖畔、湿地などに群生するイネ科の植物。緑色の茎は直立して高さは1m〜5mに生育し、ヨシ帯は景色の一部として焼き付いており、文化的・社会的価値を有しています。ヨシは、「葦簀(よしず)」、「 ヨシ屋根」、「夏障子」等の建築素材や楽器にも用いられることもあり、琵琶湖の消波・浸食防止作用を持ち、鳥類・魚類をはじめとした多様な生物に住処を提供しています。また水質保全の役割も果たしています。 -
-
「ヨシプロジェクト」 + 「tamaloop®」で持続可能な取り組みへ!
-
会期後も無駄にしない!リサイクルの取り組み「tamaloop®」
- 2025年大阪・関西万博開催に向けたレガシーづくりの一環として、ごみゼロに向けた取り組みも行う準備をしています。大阪・関西万博でユニフォームに採用いただいた後も弊社の取組みは継続させる必要があります。
今回の「ヨシプロジェクト」と、弊社がこれまで取り組んできた「tamaloop®」と組み合わせることで持続可能な取組みを実現して参ります。 -
-
ヨシの使われるユニフォームは2025年4月13日~10月13日の会期中、夏の暑い時期に働くスタッフを守ったユニフォームは会期終了後は廃棄するのではなく回収し、リサイクルを行います。 -
「tamaloop®」とは
- 不要になった衣類を回収し、再利用するユニフォームのプラットフォームのことであり、お客様が不要になった廃棄する衣類を回収し、要望に応じた処理方法を提案し、遂行するサービスの総称です。
-
- ユニフォームリサイクル「tamaloop®」では使用されたユニフォームを粉砕し、綿に戻します。これにより、再び紡績し糸に変えることや、パネルにして資材そして再利用されることにより、ごみゼロを目指します。
-
-
-
その他製品化されるヨシ(一例)
-
-
-
滋賀県が推奨する制度「ビワコプロダクツ」に選出された取組
-
- 滋賀県内の企業等の水環境保全に係る優れた技術やコンセプトに裏打ちされた製品・サービスを第1回の「ビワコプロダクツ」(Lake Biwa Products)として唯一県外の事業者として選定されました
▼滋賀県庁 HP "滋賀の水環境ビジネスポータルサイト"より
https://www.pref.shiga.lg.jp/mizukankyobusiness/328152.html -
SDGsとの関わり
-
- 古来より和楽器や建築素材として活躍をしてきたヨシ。
近年、海外製品や建築様式の変遷により使われることが大幅に減少しました。
手入れを行わないヨシ群落や群落の消失により水質・景観の悪化となっております。
ボランティア活動としてヨシの管理を行うのではなく、パートナー企業と共にヨシに産業価値を付与することにより、新たなビジネスモデルを構築し持続可能社会の形成を行いたいためです。 -
実行者について
- 「株式会社たまゆら」は、1965年創業のユニフォーム・作業服・作業用品の販売会社です。
-
-
地域密着リージョナルチェーン
- 大阪府枚方市を中心とした北河内地域に約2万社(法人営業)の顧客と18店舗を展開し、年間約35万人のお客様が来店されます。
-